生野区「ブックランドワンダー」の思い出話

遊戯屋だぜ

 

大阪市の生野区林寺駅の近くに

「ブックランドワンダー」というお店があったのを

ご存じですか?・・・・まあ今となっては殆どの方は

知らないと思います。何年開業なのか聞いて

なかったので知りませんが閉業は2003年頃になります

 

( 今はコンラインドリーのようです)

このお店は私の人生が大きく変わったお店です

わたくし、今は独立しておりますがいきなり開業

したのではなく雇われ修行時代がありました

 

 

お店の話の前にわたくし育った環境が悪く色々あって

よく人に本に書けんじゃねーのとか言われたりします

で、17歳で社会に出て一人で暮らしてたんですが・・・

そりゃーもう。ね。

厳しいんですよ。社会が。大人共があああ。

学歴も能力も力も体力も技術も頭脳もない尽くしの

ただ生命を維持してるだけの人間ときたもんです。

男ならこの苦しさ分かるはずです。

 

素手で布の服も薬草もないのにHP2とかでラダトームの

城追い出されてスライムすら倒せねーじゃん。

パーティーも居ないしどうしろってんだよて感じでした

 

とは言え能力がなさすぎる自分が悪い。

社会は悪くない。精進してこなかったツケがきっちり

回ってきたのは当然でした

 

 

だもんでもうひたすら生きるのに必死のパッチ。

自分なりにいけそうな業種は行きつくして

途方に暮れてたところもはや見るのも嫌な

求人情報誌を捲っていたらある募集を見つけたのです

 

 

 

 

 

 

 

 

古本屋の募集を テッテテー

 

 

漫画は好きで色んなお店に行ってたので何が

人気作品とか相場とか知ってたのでこれなら

出来そうと思い、いっちょ面接を受けに行きました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

合致しました

 

なにがって見事にわたくしの特性に合致しました

わたくしにピッタリの仕事がついに見つかりました

おおー俺のやりたかった仕事はこれだったんだぜー

おめでとうございます!

 

面接受けた時に具体的な言葉は覚えてません

けど質問された時にアピったろてな感じで

 

ドラゴンボールは42巻まであって今はワンピが

人気あって店に置いてあったちょっとマイナーな

本宮ひろ志の硬派銀次郎は全巻セットなら

200円掛けは高いけど100円掛けは安いので

150円掛けで良いと思います(ドヤサアアアアアアアア)

てな感じで答えたように覚えてます

 

多分そのお店の店長だった人もピンときて

思ってくれたんじゃないでしょうかね。

「こやつはできる」――と。

いやまあわかんないですけど少なくともできそうと

感じてくれたのではないでしょうか

僕が入るとそれまで働いていた女性のスタッフを

切って僕一人に店を任せてもらえるようになりました

 

その店長はちょっと厳しかったけど

色々教えてもらいました。一番印象に残っているのは

 

 

 

 

 

「お客さんとは」

 

 

といった感じの良い値付けをするとか

目に見えるテクニック的なものではなく

目に見えないお客さんの心理とかでした

 

と言っても特別凄い格言みたいなことでもなく極普通の

ことだったのですがやはり最初に教えてもらった

ことというのは影響受けるもので今でもわたくしの

一部として残っております

やればやるほど初心を忘れがちなもので

まだまだですが・・・・

 

 

最終的には色々ありましてわたくしが辞めると

同時にブックランドワンダーは閉業してその後

独立した次第であります

 

 

なにやっても仕事が合わず生き場がない

およそ10年間は本当に地獄でした

 

とは言え自分に合うからだけでやっていける

甘い業界ではありません

しかしやれる限りはもう一生この仕事で

やっていきたいと思います

 

今後ともよろしくお願いいたします

( ;∀;)イイハナシダナー